下北沢を活動拠点とするクリエイターを引っ張っていくMade in 下北沢の産業技術と、その想い:リフルシャッフル
フリル服と刺しゅうのお店 リフルシャッフル
オーナー:久保田さとのりさん、店長:伊藤江里奈さん
「リフルシャッフル」とは・・・
よくマジシャンの方がトランプマジックをする時に、「このトランプには種も仕掛けもありません」と言いながら、トランプを半分ずつに分けて、交互に噛み合わせ、山形にして、シャシャシャーっとトランプを混ぜているのって、見た事ありませんか?
トランプのカードをパラパラと弾き、噛み合わせるように混ぜる事を「リフルシャッフル」というのです
(その事を知った後、あれってリフルシャッフルって言うんだよって何人にも教えちゃいました)
フリル服と刺しゅうのお店「リフルシャッフル」さんは、トランプを混ぜるように、フリルの服をノンジャンルの服と混ぜるとどうなるんだろう?と思っていたところ、トランプを混ぜる技をリフルシャッフルと聞き、お洋服を混ぜてコーデするというのは「これか!」と閃いたという事から店名に。
そのシャッフルの幅は、下北沢を拠点に、お洋服に限らず色々なコンテンツとコラボレーションという形で事業が膨らんでいっています。
お客様のニーズと合致する隠れ家的な立地
京王井の頭線:吉祥寺方面にある下北沢駅西口から鎌倉通りを下北沢成徳高校方面に進んで、一つ目のT字路を左に曲がり、角まで進んでいくと、リフルシャッフルさんがあります。
建物の2階階段部分にリフルシャッフル幕が出ているので、鎌倉通りから覗いても見つけられるはず
販売するお洋服のイメージと、とても合う隠れ家的な建物。
よくここの場所の物件を見つけられたなぁ~と思ったので、どうやってこの物件を見つけたのですか?と伺ったところ、その移転理由がとてもユニークなキッカケ。
約8年前、その当時のスタッフ(伊藤さんではない)が欠勤が多く、意識改革のために他の店では働く人がどうやって働いているかを感じとってもらうため、研修目的で下北沢を訪れた際に見つけた物件が現在の場所。
移転前の狛江では、WEB上でのインターネット販売が中心だったが「実際に店舗に行きたい」とお客様の声もあり、下北沢移転時から、店舗という形で展開。
フリルがついたかわいいお洋服が所狭しと並んでいるのですが、ニッチといえばニッチなファッションとも言えるので、「ひっそり・じっくり・試着し、ファッションを楽しみたい」と思うお客様が多いとの事。
この場所と、お客様のニーズが一致する事になるのです。
一時期、鎌倉通り沿いに姉妹店を出した際、お買い物をされるお客様から「ここはちょっと・・・」という声を頂戴したそうです。
人通りの多い場所に店舗を出したことにより、来店されるお客は多くなったが、こんな声が・・・
「私、こんな服着れな~~い」
と言い残し店舗を出ていくお客様が・・・
夢いっぱいで「ひっそり・じっくり・試着し、ファッションを楽しみたい」と思っていたお買い物中のお客様にとっては、その声がかなり響いたらしく、夢がしぼんでしまいかねない状況に・・・
ご購入いただくお客様からの声を受け、まわりの目を気にせず「ひっそり・じっくり・試着し」ご自身のお気に入りのファッションを楽しんでもらいたいと、現在の隠れ家的な店舗のみにすると決断。
その決断がお客様のニーズと一致し、遠方から「リフルシャッフル」に来るために下北沢を訪れてくれるお客様も年々増えているとの事です。
ってここまで読んで、自分には関係ないお店だと思った方、まだその判断は早すぎます!
市場には安価で工数の少ない服が溢れるようになり、これではますますおしゃれが面白くなくなるばかり・・・
リフルシャッフルには、その反面、凝った作りの物が多いです。
個性ある服をお客様に無理をさせない価格でお迎え頂きたいという想いを秘めていますと、久保田オーナー
Made in 下北沢の産業技術 キャラ縫い・名入れ刺繍
フリル服と刺しゅうのお店「リフルシャッフル」
フリルだけでなく、刺繍とありますよね!
下北沢には産業がないとよく言われますが、リフルシャッフルさんの刺繍は、MADE IN 下北沢の産業技術です!
そのひとつが「キャラ縫い」
リフルシャッフル独自の縫製技術で、お客様のオリジナルイラストを縫い上げます。
これがすごい細かいんです(写真をよく見てみてください)。
さらに拡大!
イラストを丁寧にプログラミングして完成する「キャラ縫い」は、ミシンメーカーさんも驚きの技術との事(この技術がご縁で、世田谷ものづくり学校の講師をする事にも!)
この技術を用い、下北沢の店舗さんにも多数利用いただいているのが「名入れ刺繍」
特別なお祝い時に、お客様に提供するテーブルクロスにお名前を入れたり、スタッフが使用するエプロンに名前や会社のロゴを入れるなど、地元下北沢の店舗さんはじめ、服飾メーカーさん等から多くの依頼を受けているとの事。
「同じ町に名入れ縫製の出来るアトリエがあるのはとても便利だ」という言葉をいただいており、その時の受注状況にもよりますが、出来るだけお客様の要望に合わせて製作する事もご好評いただいている事のひとつ。
上記に記した「キャラ縫い」を観れば納得の高い技術を持つリフルシャッフルさんに相談してみてください。
フリルのお洋服が並ぶお店の奥に、あなたのニーズに合った技術があります。
文字だけではなく、会社のロゴを入れるなども可能との事。
体操服に縫ってある「田中」を一度ほどいて「佐藤」に変更したこともあるそうです。1着からでも相談可。
お洋服に限らず色々なコンテンツとコラボレーションという形で事業が膨らんでいるリフルシャッフルさん。
あなたの中にあるトランプカードが、リフルシャッフルさんのカードと混ぜ合わせる事で事業展開が膨らむ事もあるかもしれません!
ピンと来た方は、是非リフルシャッフルさんにご相談を!
やっぱり拠点は下北沢。 下北沢が、表現する人の集まる場所に
久保田さん・伊藤さんに「これからの下北沢への想いはありますか」と伺いました。
「下北沢が活動拠点ですと胸を張って言って頂けるクリエイターの方をどんどん増やしたい」と。
久保田さんは、下北沢らしいこととは何?と考えたことがあり、演劇の聖地、お洒落な街、カルチャーの街・・・という声を聴き、これらの要素全てはリフルシャッフルの中にあると感じ、これを形に出来ないかと思い、企画をしたのが、下北沢駅前で毎月開催している「ファンタジーハンドメイド」(通称:ファンタジー市)
下北沢らしく、演じるという事を遊びにした「リアルRPG(LARP)」をイベント内で開催、ロールプレイを通じてものづくりクリエイターたちがチャレンジできる場所を用意。
また、リフルシャッフルイメージキャラクターとして「ディアマンテ・リフル・シャフル二世」を企画。世田谷を中心とした展開を広げていくべく進めているとの事。
詳細は、王女シャッフルさんのツイッター等を参照してください!
・・・王女シャッフル ♦️クイーンダイヤモンドの姫騎士♦️(Twitter)
ディアマンテ・リフル・シャフル二世さんの着ている服は、リフルシャッフルで販売している洋服。2次元のキャラクターではありますが、リフルシャッフルさんのファッションモデルさんでもあるのです。
下北沢が活動拠点ですと言えるためには、下北沢という場所で発表できる場が数多く存在し、表現する人の集まる場所であってほしい!と様々な活動を展開するリフルシャッフルさん。
やっぱり拠点は下北沢! このような認識が増える事を願いを込めて。
店長:伊藤さんの着ている服も、リフルシャッフルさんで販売している商品。夢いっぱいでお越しになるお客様対応はもちろんの事、刺繍作業もされています。
フリル服と刺しゅうのお店「リフルシャッフル」
住所:155-0033 東京都世田谷区代田6-1-18-103
ホームページ:https://www.riffleshuffle.net/
SNSアカウント:ツイッター インスタグラム
電話:03-5453-8288
営業時間:11:00~18:00 不定休(主に火・水曜休み)
まずは久保田さん・伊藤さんにお詫びを。
様々な展開を進めているリフルシャッフルさんから、上記以外にも沢山お話いただきましたが、書ききれませんでした。すいません。
2021年は残念ながら開催中止となってしまった「しもきた天狗道中~ちびっこ天狗道中」でも毎年工夫を凝らして大活躍してくれている「リアルデーモン」 いや、「リフルシャッフル」さん。
下北沢が活動拠点ですという想いは、他にもたくさんいらっしゃるはず。
その方のカードと、リフルシャッフルさんのカードが混ぜ合わさる事で、他の街にはない下北沢らしさというものが生まれるのかも?と期待してしまいます。
お話を伺っていて、リフルシャッフルさんが展開する内容には、ひとつひとつ理由がありました。
ファッションにしかり、キャラクターにしかり、ただなんとなく作ってみましたではなく・・・
理由がある事って、やっぱり大事なことだと思いました。
下北沢にあるもの、ある風景、ある空気。
それぞれしっかり理由がなきゃいけないって事ですね。